FXのチャートを初めて見た時、正直に言って、
僕にはただの「意味不明なギザギザ」にしか見えませんでした(笑)。
どこで買って、どこで売ればいいのか、さっぱり分からなかったんです。
そんな僕が、このカオスな世界に「秩序」を見出すきっかけになったのが、
今回お話しする「ダウ理論」でした。
難しそうな名前ですが、大丈夫。ダウ理論は、
FX初心者が最初に身につけるべき「価格の読み書き」の教科書なんです。
今日は、僕がこの「新しい言語」を学んで、
チャートと対話できるようになった物語をお話しします。
チャートは「階段」だった!
ある日、ベテラントレーダーのブログで「チャートは階段だ」
という一文を見つけました。
そのキーワードこそが、僕をダウ理論の世界へ導いてくれたんです。
ダウ理論の考え方は、驚くほどシンプルでした。
- 高値と安値が両方とも切り上がっていれば「上り階段(上昇トレンド)」
- 高値と安値が両方とも切り下がっていれば「下り階段(下降トレンド)」
そして、その階段が壊れる(トレンド転換のサインが出る)までは、
同じ方向に進み続ける、というものだったんです。
この「階段」という視点を持った瞬間、今まで意味不明だったギザギザが、
はっきりとした「方向」を持つ物語に見えてきました。
どこが重要な「踊り場(押し安値・戻り高値)」なのかも分かるようになって、
チャートを読むのが、一気に楽しくなったんです!
僕の「ダウ理論」トレードルールブック
この発見を元に、僕だけのシンプルなルールブックを作りました。
ルール①:「関所」を見つける
僕が一番大事にしているのが、「踊り場」…
つまり**「押し安値」と「戻り高値」**です。
僕はこれを「関所」と呼んでいます。
上り階段なら、前の段である「押し安値」
という関所を下に壊さない限りは、上目線をキープ。
この「関所」を破られない限り、トレンドは続くとシンプルに考えています。
ルール②:「関所を破った後の一休み」を狙う
じゃあどこで入るか?
僕のプランは「関所を破った後の一休み(リテスト)」を狙うことです。
例えば、上り階段の途中で、
一度超えるのが難しかった天井(戻り高値)を力強く突破した後、
もう一度その天井付近まで戻ってきて反発したところでエントリーします。
飛び乗るより、ずっと勝率が安定しました。
ルール③:損切りは「関所の外」
損切りは、常に「関所の外」です。
上り階段の途中で買ったなら、
その直前の「踊り場(押し安値)」の少し下に置きます。
このルールは、何があっても絶対に動かしません。
僕が一番感動した「待つ」という仕事
このダウ理論を学び始めて、僕が一番感動したこと。
それは、「待つこと」がトレードの一部になったことです。
以前は、常にポジションを持っていないと不安でした。
でも、今は違います。
「明確な階段ができて、関所を突破し、リテストするまで、何もしない」。
この「待つ」時間こそが、
優位性の高いトレードをするための、最も重要な仕事なんだと気づいた時、
僕はギャンブラーから、少しだけトレーダーに近づけたような気がしました。
これからダウ理論を学ぶあなたへ
最後に、FX 初心者としてダウ理論を学ぶあなたへ、3つのアドバイスです。
- 時間足を一つに絞ろう。 15分足なら15分足だけで「階段」を探す。色々な時間足を見ると、最初は混乱してしまいます。
- 「押し安値」と「戻り高値」だけは、毎回線を引こう。 たったこれだけで、見るべき場所が明確になり、迷いが激減します。
- ルールを一枚の紙に書き出そう。 「上り階段の、〇〇を抜けたら、△△で買う」。これを毎トレード前に読み上げるだけで、感情的なエントリーを防げます。
まとめ:チャートとの対話を始めよう
意味不明なギザギザから始まった僕のFX。
でも、「ダウ理論」という言語を学んだことで、
チャートは僕にトレンドの方向や、重要な節目を語りかけてくれる、
頼もしいパートナーに変わりました。
ダウ理論は、FX初心者が最初に身につけるべき「価格の読み書き」の教科書です。
あなたもこの教科書を片手に、チャートとの対話を始めてみませんか?
きっと、今見ている景色が、まったく違って見えるはずですよ。
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